ちゅんりん’s blog

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インターン合否が通知された。

バス停でバス待ちしている時に友人からメッセージが届いた。

「受かってた」



 デザイン系インターンに応募するときにはESとポートフォリオを提出する。このポートフォリオが厄介なのである。一般企業であればESだけ書けば良いのだが、デザイン企業に応募する際にはインターンでも本選考でもポートフォリオが必須である。ポートフォリオは自分がどういう人間で、どういうデザイン・作品を制作してきたかをアピールするためのものだから、念入りに制作しなければならない。ESを書くよりも何倍もの労力がかかるもので、インターンに応募する時にはいつも徹夜、徹夜、徹夜・・・。

もちろん今日合否が通知された企業に提出するポートフォリオも徹夜で制作した。

 

バス停で友人Aからメッセージを受け取った時、私は今日が通知日だとは知らなかった。慌ててメールを確認すると

通知結果のメール

 

 

 「誠に残念ながら・・・」

 

途端、視界が揺らいだ。またか、と。6月から色々な企業に応募してきたけれど、何度も謝辞の言葉ばかり。もう嫌だ。バスに揺られながらぼうっと風景を見て、時々人差し指で目の水滴を取りながらなんでもないような顔をするのが精一杯だった。

教室に着くと、どうやら私にメッセージをくれた友人とは別に、もう1人受かっていたらしい。

 

「先生、受かってました!」「よくやった!!」

 

嬉しそうに報告する声、褒める教授、とびっきりの笑顔。

いいな。私も、あんなふうに笑いたかった。

 

メッセージをくれた友人と話すことも気まずくて、なかなか目を合わせられなかった。授業後に教室で談笑していると、やはりインターンの話になる。 私と今回のインターンに合格した2人と、夏に大手企業のインターンに参加した友人を含めた4人。来るインターンへの期待と興奮の入り混じった声が続いている中、私は黙っていた。逃げ出したかった。いつもは会話に入って喋るけれど、今日だけはどうしてもできない。

 

惨めって、こういうことを言うのだろうか。

 

帰りのバスは一番後ろの席に座って、真っ暗な窓の外を見ながら、雫が落ちてこないように寝たふりをした。

 

帰宅途中ににスーパーでデミグラスオムライスと大好きなコーヒーゼリー、ガトーショコラを自分への慰めに買ってあげた。

家に着くと堰を切って泣いてしまったけれど、仮眠を取ったら少し楽になった。もちろんオムライスもケーキも食べた。(コーヒーゼリーはおあずけ)

 

将来、自分がどうなっているのか想像ができない。今は辛いことが多くて胸が苦しい。

何年後かに今の自分がどんな思いで生きていたかを思い出したかったら、ここを見てほしい。